今年も秋の味覚アキアジ(鮭)釣りシーズンがやってきた。
今年は8月の末からスタートし、まさかの開幕3連敗。
4回目の釣行となった9月初めに3本釣り上げることができてそれからは順調に数を増やし、8回目の釣行となった現在は26本を釣り上げる事ができている。
今年は特にだが26本中24本がウキフカセ釣りでの釣果。
私も師匠に教わっている身分で自分より上手な方は腐るほどいるし自分自身が上手だと思っている訳ではないのだが、聞かれることも多いため少し語ってみようと思う。
悩んでいる方は一つの参考にして欲しい。
■仕掛け
まず仕掛けなのだが、私の場合は2種類準備している。
通いなれた場所では事前に準備した、フロロ5号のラインに中通しの電気ウキ仕掛け。
初場所や状況が分かっていない場所では、環付きウキ。
川の流れの早さや当日の潮、波の高さに合わせてウキの大きさや重り(シンカーやガン玉)を変更する。
基本としているのはウキ1.5号に2Bのガン玉(またはバレットシンカー)だが、流れの強さによってウキのサイズとガン玉の重さを変えている。
これは流れが強い場合にガン玉が軽いと決めた棚まで沈まないためである。
ウキは1号~3号、6号(遠投)まで準備している。
1号(漁港用)、1.5号(メイン)、2号~3号(やや波がありウキが波に揉まれる時)、6号(30g、魚が遠い時)といった使い分け。
ガン玉は2B~5Bまでを準備しておりこれもウキ同様に当日の状況次第で変える形にしている。
上記の通り状況が分かっている場合は、中通しの電気ウキを活用していて、これはウキフカセ釣りはシンプルイズベストかつ電気ウキが見やすい、環付きの様にラインが絡まない等が主だった理由。ただ環付きでも釣れるし状況に応じてウキのサイズを変えられるので必ず中通しと環付きウキは準備するようにしている。
■エサ
エサは、塩締めエビ粉カツオ、生冷カツオ(塩締めしていないもの)、赤イカ、エビの4種類を持ち込むことが多い。
メインはエサ持ちに優れた塩締めカツオなのだが、食い気が立ってない鮭は柔らかいものであれば口を使いやすいと感じているので、その時はエビや生冷カツオを使うことが多い。またエビでしか反応が薄い日がかなり多いのでフカセ師にはエビは必須だと感じている。あと稀ではあるのだが、イカの反応が良い日もあるので保険として使っている。
またウキルアーの場合は小さく切ってチョン掛けする事が多いが、フカセの場合は針が隠れるくらいにエサを掛ける事が多い。これはなんとなくその方が釣れている気がするだけで実際のところはよくわからない…。
■釣り方
ウキが沈みこんでからフッキング!!! ……ってイメージが多いと思うが、それでは間違いなく数が伸びない。
上手な人は沈み込む前にアタリを取っている人が大半だと思う。
鮭のアタリにもパターンが多く、
・ウキが沈む
・ウキがカポカポと沈みかけている
・ウキが走る、または流れているの止まる
といった事がある。(市販の仕掛けの様にウキが大きいとこの繊細なアタリが取れないのでオススメしない)
その際に巻き合わせの様に針掛かりを確認し、重みが乗っていればフッキング!といった形が多い。
食い気が立っていない時はアタリもかなり小さく「ガヤかウグイのアタリかと思い合わせてみたら鮭だった」といった時も多い。
実はここまで語っておいてなんだが私はウキの動きでアタリを取るのが苦手。
じゃあどうやってアタリを感知しているのかというと、あまりスラックを出さずにロッドをウキといできるだけ一直線にして流しつつ手元に来るアタリを取っている。つまりウキ釣りでありながら他のルアー釣りと同様の方法である。
この場合のウキフカセ釣りでも「コン」といった小さいアタリでも軽くフッキングをしている。重みが十分にあればその後に追い合わせをする。
もちろんウキルアーの様に「ゴン!」と大きいアタリが出る事もあるが、数を釣るには鮭が僅かに咥えただけのアタリをいかに拾っていけるかが肝心だと感じている。
この鮭がちょっと咥えただけってアタリを拾っていく為に一番重要なのはフック。
魚の習性で咥えてすぐ離すことは多く、咥えた時にフックが鮭の口内に僅かにでも掛かることがとても重要。フカセ釣りの時は毎回新品のフックで挑むべきだと思う。
愛用しているのはがまかつさんのナノスムースコートシリーズ。これは本当にオススメ。新品だと指にもサクサク刺さるのでそれだけは注意!
ざっくりとこんな感じ。
もし質問や、逆にオススメの方法があれば教えて頂きたいので、
その際はTwitterやInstagramのDMでご連絡頂けると幸いです。
それでは。