すっかりのご無沙汰になってしまったブログの更新。
近況を振り返ると、9月に鮭釣りをシーズン30本を目標にしていたのにも関わらずトータル8本、しかもメスは2本という残念な結果に終え意気消沈。
だがしかし、このままでは終われないと道南遠征を決意。釣り仲間兼カリスマブロガーのkawaguti君にナビを頼み2泊3日で函館満喫ツアーを決行。
結論から言うと私に鮭は釣れなかったのだが、道央圏とは全く違う景色と釣り文化、そして初めて釣り上げるアジやカマスを釣りあげ、実は奥が深いアジングをULロッドで楽しんでいるとたまに掛かるボスみたいなサバにのされるというこれまた楽しい釣行であった。
そして夜はkawagutiシェフによる手料理の数々と酒盛り。結局のところ悪天候も有り鮭釣りは3時間程しかやっておらず、鮭遠征ではなく酒遠征というオチも付いたがより仲も深まり、またの道南遠征を決意すると同時に、気の合う釣り仲間と酒盛りする楽しさに気付いてしまった夜でもあった。
その様子はぜひkawaguti氏のブログを参考にして欲しい。
kawaguti氏 Twitter → @fishing_ppp1
いつもぼっち釣行の私。やはり仲間と釣り上げる喜びってとても良いよね。
さて、前置きが長くなったが季節は12月も下旬。
シーズンで一番楽しみなサクラマスを前哨戦とも言えるアメマス狙い。
以前のブログ記事でもお伝えした通りに私はアメマスが大好き。サクラマスの様に食べて美味しい!となる訳でも無く、サクラマスの様にパワフルなファイトがある訳でも無いのだが、割といかつい顔からの水玉模様で尾びれのピンとした感じが本当に可愛い。
それと”アメマス釣り”という点においては、
1.大好きな磯でも釣れる
2.真冬でも楽しめる
3.産卵後も生きる個体も有りサイズが大きい
4.基本回遊魚だがたまに”居付き”の個体もおりゲーム性もある
5.お土産になるホッケも釣れる
6.メジャーなフィールドは聖地とも言われる島牧だが大好きな積丹でもよく釣れる
と、個人的に楽しめる条件が揃っており今シーズンは大きく70cm以上を目標に頑張ってみたいと思う。
そんな訳で迎えたこのシーズンであるが、実は何度も行こうとしていたが師走の時期で業務も忙しく、かつここ2年無かった忘年会も復活し、そして暴風雪となかなか時間が取れないでいた。
って事で今回がアメマスシーズンの開幕。
久しぶりに天気も良く風もなんとかなりそうな予報であった為、”聖地”島牧に遠征でも行くか!と熱が入っていたが、札幌市内は大雪からの冷え込みで路面のコンディションが非常に悪い。
そんな路面で峠越えをする勇気も沸かず、大好きな積丹半島を久しぶりに楽しむこととした。
明日こそ今シーズン初のアメマス・ホッケチャレンジ予定!
— 中川りゅうご🎣釣り部長 (@higeryugo) 2021年12月20日
12:00 「島牧でも行っちゃおうかな!」
15:00 「尻別川〜岩内付近にしようかな」
17:00 「野塚かな」
20:00 「古平…」
果たして…
この通りにポイント選びも相当に迷ったが風向きと波のうねりを考慮してポイントを決定。ポイントへ到着すると波はぱっと見で0.6~0.8mほどでたまに大きめの波が押し寄せる。風は無風。私が考えるコンディションとしてまずまずといったところ。
到着した頃には既に明るくなっておりヘッドライトが不要。すぐにウェーダーを着込みポイントへ向かう。
まずは新製品のJackson / Athleteの14SVGから。
インプレとしてはVG搭載で30gになったことも有り、確かに飛距離は伸びた。しかし相変わらず飛行姿勢が乱れた時にはくるくると周り目の前にポチャン。当然ながらキャストを正確に縦に振らなければしっかりと距離は出ない。
またリップの形状が小型となった分、ジャークした時に浮き上がりやすくなったと感じる。手前までじっくり誘いたい派なのだが、手前でジャークする場合はかなり竿を下げてアクションさせないと水面で跳ねてしまう。ここらは14ssと上手く使い分ける必要がありそうだ。
そう新作ルアーの動きを確認して30分ほど。ある程度動きのコツも掴んだところで今回のメインルアーと決めていたメタルジグへと変更。
エンドウクラフト(EndoCraft) / Dant 30g グリーンゴールド
このルアーはサクラマス狙いとしてはもはや鉄板なのだが、試したかったのはオーダーして作ってもらったスイミングフック。
トラウトの好奇心から来る追尾とじゃれつくショートバイトを取る事が出来ないだろうかと思い、完全に自己満で作って貰ったフックだ。
フックの長さは25mmと45mmで市販にはない長さ。とにかくめちゃくちゃ長い。効果はあるのか分からないし泳ぎもどうなるか分からなかったが、とりあえず作って頂いたのであとは実績!
ってことでこのフックを付けたメタルジグを振り倒す事とした。
そうして振り続けること約1時間。やはり久しぶりの積丹は良い。更にここは幼き頃に父と良く海水浴に来ていたお気に入りの場所で、海中の様子もしっかりと覚えており、いわばホームとも言える場所。
沖にある磯と隠れている根に魚が良く溜まる事を知っていたので、きっとアメマスもそこを回遊するはずだと思い、ひたすらそのラインを通し続ける。
そして私はサクラマスにおいてはメタルジグはただ巻きを基本とするが、ターゲットはアメマス。アメマスはフォールでの反応が良いと感じているため、ストップアンドゴーで誘い続ける。
あまりフォールの時間を増やすと根掛かりしてしまうため、15回転巻き1秒ストップ、10回転巻き1秒ストップとリズムを変えながら誘っていく。またストップする前にトゥイッチを入れ逃げる魚を演出し一瞬フリーフォールとなる姿勢を作り出す。
そうして素晴らしい景色を眺めながら、色々と模索しながら、時には脳死しながら、誘い続ける。
ふと思い立ちダントのフォールって本当に良い動きするよなー。とフォールを長くしてみる。トゥイッチをさせて一瞬逃げる動き、そしてテンションフォールでフラフラ。
その直後、竿どころが腕ごと引っ手繰られるアタリ。
もはや何かを考える余裕も無く無意識にフッキング。
その直後からMクラスのロッドが海面に突き刺さろうかというくらいしなり、久しぶりにまともな魚のヒキに興奮と同時に過去のキャッチできなかった大物達を彷彿とさせる力強さに一瞬弱気になる。
サクラマスかと思うほどの走りを見せ明らかに大物である重量感を竿とドラグを使いながらいなし、(完全にビビっていたので)テンションを抜く事なくポンピングは使わずに少しずつ寄せていく。
何度かラインが岩に擦れる嫌な感覚があったがロッドワークでかわし2ヒロとったリーダーを信じて慎重に巻き上げる。
そうして寄ってきた魚を波に乗せ、陸に上げる事に成功。
上がってきたのは今シーズン初釣行にして十分すぎるサイズの約65cmのアメマスだ。シーズン初物がこんなサイズとはまさか思わず、久しぶりの興奮で思わず感嘆の声が出る。
ライフジャケットの背中に小さいメジャーが入っているのは覚えていたが、アメマスからの出血が気になったためサイズは測らず、「とりあえずリールとルアー映っていれば大きさは分かるやろ」と大雑把っぷりを発揮しすぐにリリース。元気に帰っていった。
多分もう今シーズンはこれを超えられないんだろうな…。
と、思いつつも今年の目標は70upなので飽きずにこれからも通いたいと思う。
”聖地”島牧への憧れも抱きつつも、やっぱり積丹が好きなんだよなぁ。また足繁く通ってしまいそうだ。
【釣果】
アメマス 65cm ×1