12月1日 洞爺湖冬季解禁
今年も心躍るこの日がやってきた。
年2回のこの洞爺湖解禁はお祭り感覚。
仲間と皆でワイワイと楽しみながら寒くてなかなか釣れない釣りを楽しむのもまた良いものだ。
今回のメンツは、シンゴ・マサナリ・たいき。そして私の4名での釣行だ。
シンゴ→Twitter / @nenjyu_shingo
マサナリ→Twitter / @__freedom__life
たいき→Twitter / @turinohito2
札幌を出発し洞爺湖のお目当てのポイントに到着したのは1時過ぎ。
皆で持ってきたルアーを見せ合いっこしたり、またくだらない話で爆笑したり、たいきがアイリッシュコーヒー(ウイスキー入り)とやらを作って飲み干して普通に酔っぱらったりと、車内がもはや宴会会場となっていたがそれもまた一興。
寝かけているマサナリを寝かせまいとイジリ倒しながら気が付くと4時頃。さすがにオールはキツイと少し仮眠を取り日の出を迎えることにする。
そうして勝負の朝。
気温は-4度、風は向かい風で体感4~6m、波はザブザブ。
湖で釣りをするコンディションとしては悪くないのだが残念ながら手前からドン深のポイントのため濁りは入っていない。
その状況下で皆で狙い続けるも…。なんせ気温も低く風も有りガイドやリールの凍結が酷すぎて辛い…。ふと周りを見渡すとタックルを置いてオシャレな写真を撮ったり、看板で記念撮影をしている仲間たち。自由か。笑
9時頃となり皆が集中力も切れたところで駄弁りながら今後を相談。
私はもう久しぶりの洞爺湖を満喫したので帰ろうと提案したのだが、仲間はまだやる気満々。別行動をしている仲間のまさる(Twitter→@toyotars52)が魚の反応はあると連絡が来ているので、とりあえず顔を出しに行くことに。
ウェーダーを履いたまま車を走らせること10分。
既に車中で休んでいたまさると少し雑談。どうやら3バイトあったものの魚が小さいのか針掛かりしないようだ。
そのままダラダラと雑談をしていると颯爽とポイントへ降りていく仲間達。
「やる気が凄ェ………」と見送り少し車内を片付けしてから、ゆっくりと準備。
ポイントは波がザブザブ立っており見る限り濁りも入っている。明らかに好条件ではあるし、また一人で車内にいても暇なので釣りをすることにした。
ポイントに降り立つと風速7mで雪がチラつく。海であれば即撤収する条件なのではあるが湖であればこれは好条件。風が強すぎるのは否めないが…。
とにかくポイントを見渡す。Googlemapで確認すると地形には変化があり昔は川が流れていたのであろうか、ブレイクラインの形が切り込まれたようになっていた。
それを上から見渡すと水色の違いと波の立ち方である程度地形を把握することができた。サーフのヒラメ狙いで身に着けたことが湖でも活きるものだなぁとしみじみと感じながら、目の前20m先あたりで90度に折れ曲がるブレイクライン付近を流すこととした。
ブレイクから手前は浅く日頃使うフルベイト等のジグミノーだとブレイクに引っ掛かりゆっくりと通せないこと、また風があるのでそれを活用してドリフトさせてブレイクを長く通したいこと、それらを考慮してこの風でもなんとかブレイクには届く20gのシンキングペンシルを選択した。
ドリフトさせるのに適度なスラックを出すために気持ち角度を付けて斜めにキャスト。キャスト後はあまりスラックを回収しすぎないようにリトリーブ。そして風でラインが押されるとどうしてもロッドを風向きと逆にしてラインを張りたくなってしまうがそれを我慢してロッドを風向きに合わせる。
そうしてラインは風に押されラインが膨らみ適度なラインスラック量をキープする。
この時はハッキリ言うと手元にルアーが泳いでいるプルプルやブルブルといった感触はない。ルアーが本当に泳いでいるのか心配になるが、目の前で泳がせたり何度も泳ぎをチェックしていた経験則を頼りに、恐らくルアーが泳いでいるであろうリトリーブスピードでゆっくりとブレイクライン上を通してみる。
湖面は波が立っているのでその波に揉まれ過ぎないレンジまで5カウント沈める。アクションのイメージとしては弱っていて遊泳力が落ちているワカサギ。表層を走る波に押し流されながらもその下でフラフラと抵抗し湖流に流されながら岸へと寄っていく。
フラフラとしながら洞爺湖のモンスターレインボーがエサを探しながら回遊しているであろうブレイクラインを通し、そのままゆっくりとブレイクラインからシャローへ流されていき「シャローに逃げられる!!」と焦ったレインボートラウトを釣り上げる。
とそんなイメージを頭の中で描きシンキングペンシルをドリフトさせてキャストを続ける。
反応があったのは早くも二投目。
手前までフラフラとルアーを巻いていると約30㎝のニジマスが足元までチェイスしてきた。食わなかったのは残念だったが魚を見る事ができたこと、このアクションに魚が反応していることに今のイメージは間違いではない事を確信し、より集中して丁寧にブレイクラインを舐めるように通していく。
そして約10分後。
それまで完全に向かい風であったがここに来てやや斜めからも風が揉まれるようになってきた。ドリフトさせるにはちょうど良い風量でスラックを適度な量だけ回収し、またそこからゆっくりとリトリーブをする。
キャストしているのは約40mといったところ。スラックの出し方をロッドワークで調整しブレイクラインを左から右へ斜めに通していく。
そしてブレイクラインの上を通ったとき………
ドフッッッ!!!
ナイロンラインから手元へ十分すぎる重みが乗ってくる。
そのまま勢いでフッキング!
その瞬間、水面で跳ね上がるなんらかの魚。明らかにそこそこないいサイズだ。
そうしてその魚は針が掛かり違和感を感じてそのまま沖へドラグを響かせながら逃げていく。
このファーストランでフッキングをしっかり出来なければフックが貫通せずに抜けてしまうことが多数なので、ドラグを出されながらもなんとかロッドのバッドを使いグッグッと押し込むように魚の口へ針を貫通させるように押し込む。
そして手前がシャローなだけに沖に走らせ潜られたらブレイクラインに擦られあっという間にラインブレイクしてしまう。
そんな状況であったのでまずは冷静にある行動を取る。
それは………
「マサナリー!!!」
バラす前に仲間に魚を掛けた事に気付いてもらうことだ!!!
本当に湖で釣りをされている方なら分かってくれると思うのだが、本当に魚が掛かる自体が珍しいこと。だからこそ、バレる前に掛けた事を見てくれー!ともはや切なる思い。
そうして5回くらい叫んだ後にマサナリは気付いてくれて、動画を撮影してくれた。
もうこれで一安心と冷静にファイトを開始するが、良い勢いで走ったのはファーストランだけであとはスイスイと魚は寄ってきた。
すぐに手元まで寄ってきたのだが難しいのはランディング。
ただし手元まで来た時にフックがガッチリと良いところを貫通しているのが見えたので一安心。落ち着いてランディングすることを心掛けた。
まずはランディングネットをマグネットから取り外し湖面に浮かべる。
そして魚を寄せ、まるで海のように波立っている中ネットインを目指す。
が、海であればそのまま陸揚げしたいのだが湖のトラウトであればそうはいかない。
ウェーディングしながらそして湖面に浮かべたネットが流されそうになりながらも、なんとか魚の尾びれがこちらに向いた瞬間にネットイン。
釣れてくれたのは良いサイズのレインボートラウト(虹鱒)だ。
洞爺湖で釣りをするようになってから5回目、そして冬の解禁日は2回目にして憧れの洞爺湖レインボーが釣れてくれた。
そうして駆け寄ってきた仲間達とグータッチ。最高の瞬間だ。
シンゴが防水グローブじゃないのに石を搔き集めてプールを作ってくれたのでそこに魚を放流。そうしてEndoCraftのメジャーを使いサイズ測定。63㎝だった。
しゅ、修行の成果が😭
— 中川りゅーご🎣ニジマスに喜ぶ札幌の男性 (@higeryugo) 2022年12月1日
ありがとう洞爺湖😭
ありがとうみんな😭 pic.twitter.com/A8uIBE6GFn
良いサイズに満足し魚を蘇生させていると、たまたま通りがかったらしい新聞記者にたいきが声を掛けられそのまま記念撮影。
洞爺湖での初めてのレインボートラウトを記念撮影して頂き、つりしんとむろみんに掲載してもらうことができた。それほど新聞に掲載されたいだとは思ったことはなかったが、せっかくの珍しい魚でもあるので記念に掲載されてとても嬉しく思う。
新聞掲載メモリアルフィッシュ🎣
— 中川りゅーご🎣ニジマスに喜ぶ札幌の男性 (@higeryugo) 2022年12月8日
仲間からおめでとうの連絡で何かと思ったら!そういえば話聞かれていたの忘れてた😂
お陰で良い記念になりました✨
にしてもむろみんでの目が死にすぎてて笑うわこんなん😂 pic.twitter.com/rVS7svXsYD
仲間のお蔭で心が折れずに(折れてたけど)釣りを再開しようと思えたし
仲間が教えてくれたのでこのポイントで釣りをすることになったし
仲間いるからこの釣れてくれた魚も良い思い出になった
今日も良い思い出をありがとう。
【釣果】
レインボートラウト 63cm
■タックルデータ
ロッド
G craft MIDNIGHT JETTY < Wangan custom > [MJS-862-SR]
(パワーML程度)
リール
シマノ 21アルテグラc3000xg
ライン
バリバス スーパートラウトアドバンス 12lb
ルアー
カーディフ ウインドリップスティック 115S ジェットブースト アカキン