あごひげりゅーごの一魚一会

北海道の大自然で釣り三昧しているあこひげアングラーです。Twitterやってます。→@higeryugo

2022年7月15日岩内港ヒラメ

待ちに待ったこのシーズン。

すっかりと肌を刺す様な寒さも薄れ、薄着をまとうこともでき準備が容易となり、海に佇む事も心地よくなり、顔にまとわりつく虫に難儀する…。

 

いや、決して虫が好きな訳ではないのだが。

 

 

 

ブログを更新していなかった(逃げていた)この2ヵ月の間に既にショアからのヒラメは5枚掛けることが出来ている。しかしサイズが出ない…。そこそこサイズで子座布団では!?と思われたサイズはランディングで静かにフックが外れ海底へ帰っていく始末。

 

悔しい気持ちを抱きながら釣り仲間のkenjiさんと二人でヒラメそしてあわよくば青物を狙うこととした。

しかしこの二人が揃って釣りに行くときは毎度の暴風。風速はどこも常時5mの予報。

その先週にヒラメも釣り上げた実績も有り、釣りになるか分からないが風向き的になんとか背負えそうで、またテトラの影に隠れることが出来れば風を防げそうな岩内港へ向かうこととした。

 

当日は満月大潮。やや雲が掛かっていたが海面は月で照らされていた。その様な状況でもあったので朝マズメを迎える日の出前に勝負は付くと判断し、下げ潮止まりからの動き出す頃にエントリー。予報通り風は酷いがしっかりと追い風。ロッドを海面近くまで下げれば28gで着底も取ることが可能だ。

 

なんなら立ち位置的にフルキャストできないワームが70mくらい吹っ飛んでいく。毎回こんな追い風なら逆に助かるかもしれない…。

 

 

さておき1時間振り続けるも反応が薄い。先ほどから足元を70cmはあろうかと思うサメ(恐らくネコザメ)が闊歩していて、ソイやガヤの反応すら薄い。

しかし気が付くとサメの姿は見えなくなり代わりに小さく目が光る生物が大量に。これはこの時期によく見るカタクチイワシの群れ。そうして静かになっていた足元のガヤもライズし始めて、これは時合はまもなくだと胸が高鳴る。

 

そうこうしてる間に同行者のkenjiさんが「あ~!」と声を漏らす。ワームを見ると明らかにヒラメにワームのお尻を持っていかれたアレ。ヒラメは居ることが分かり、kenjiさんから「アカキンのシャッドテールでゆっくりなリフト&フォールでフォール中にきたよ!」とこれ以上ないアドバイスを貰いすぐにルアーチェンジ。

 

それまでタダ巻きやジャーク、リフト&フォールは試していたがまるで反応が無かったため、活性はそう高くないと判断しスローなフォールで魅せられる21gのDAIWA フラットジャンキーロデムのアカキンに変更。21gだと着底を取るのが難しいコンディションではあったが、ロデムもボトム感知能力の高さ、そしてラインのテンション抜けを目感度で判断して誘うことにした。

 

ゆっくりかつ底をズル引きさせないスピードで海底から2mほど浮き上がるようにロッドを持ち上げそのままテンションフォール。風が強いことも有りピタッとロッドの持ち上げを止めるとフリーフォールの状態を作ってしまうので、持ち上げ切る前は少しスピードを落として立ち上げる。そうしてゆっくりとしたテンションフォールで探っていく。

 

そうして明らかに潮がぶつかり合い揉まれているところを何度も何度も通し、しつこいくらいそこに居るであろうヒラメへアピールを続けること4投目。

ついにその時がきた。

 

 

ゆっくり持ち上げ、ゆっくりと落とし込んでいく...

 

ゆっくり持ち上げ、ゆっくりと落とし込んでいく...

 

ゆっくり持ち上げ、ゆっくりと落とし込んで……… あれ?

 

まだ着底には早いタイミングでワームの動きが止まり、何かがワームを咥えたことを確信する。違和感を与えないようにテンションを掛けてみると、まだ「何か」がワームを咥えている。

 

そのままフッキングはせずに少し送り込み、立てていたロッドを寝かせ余分なラインスラックを回収し、横向きにしっかりと鬼フッキング!そうしてすぐに感じるヒラメが海底へ刺さっていく独特なファイト。

 

kenjiさんに「乗ったよ!」と伝え、手前に入っている沈みのテトラに逃げられないよう主導権を与えないやや強引なファイトで浮き上がらせる。そうして浮き上がってきたのは、そこそこ立派なヒラメ。

 

 

一発目に良いサイズが出て割と満足してしまったが、ヒラメの時合は短い。すぐにストリンガーを掛け、未だ暗闇の海へキャストを始める。

また同じ様にアクションを続け誘いを掛けていると心の緩みか手前のテトラに付いている海藻がヒット…。焦りながら外そうとしているとなんとか無事に生還。しかしその姿には何故かロデムのワーム部分だけが無くなっている…。

 

そうしてヒットルアーを失い同じ様にスローなフォールで魅せられるルアーは何かと考え悩んでいたところ、目に付いたのがウォーターランドのローリングスティック。

これは本当にサクラマス・アメマス・ヒラメ・青物とフィッシュイーターであれば何でも釣れる万能ルアーで、遅いリトリーブではローリング、速いリトリーブではウォブリング。そして今回のキモとなったのがそのフォール姿勢。水平シミーフォールと呼ばれ水平姿勢を保ったまま約3秒は身体をプルプルと奮わせながら沈んでいく。

 

君に決めた!と言わんばかりにルアー製作者のジムこと村田基氏を信じてローリングスティック95Hのアカキンを暗い海面へキャストする。

アクションはロングジャークの様に、ロッドを斜め上へ持ち上げ、しかしゆっくりと泳がせる感じでリフトさせそのままテンションフォールで着底。ほぼワームと同じように動かしながらも着底後はワームの様には揺らめかないので、着底している時間は短めにし、続けて2匹目を狙う。

 

 

動かし方を試行錯誤しながらキャストを再開しておおよそ10投目。またもやフォール中にバイト!

先ほどのモゾモゾとした加え方とは異なりハードルアーということも有り手元に

「ガチン!ゴゴゴ!」とかぶりついてそのまま針掛かりした感触。そのまま最早反射的にフッキングをしてファイトを開始。

 

先ほどのサイズに比べると少し大人しいファイト。しかしながらヒラメ特有の引きを味わい姿を見せてくれたのは肉厚なヒラメ。十分なサイズだし狙い通りに釣れたことに心の中で思わずにんまり。

 

フロントフックをがっぽし。

 

 

時間は丁度日の出を迎える時間。「時合はまだ続くか?」と思い急いでストリンガーへ掛けキャストを再開するもその後の反応は薄く、何よりも暴風であった風が更に強くなってきたので早い時間に実釣終了とした。

 

余りにも早い時間の終了となったため、kenjiさんとふらっと渓流へ涼みへ行き、37cmのニジマスも遊んでくれた。

 

 

使用ルアーはPALMSのBEATRIS

 

サクラマスシーズンにはウェーダーを履いていても足が凍りそうになっていた海水温もおおよそ20℃となった。もう少しでヒラメ狙いも厳しく、何より人間が夏枯れする季節だ。

 

 

本格的な夏を迎える前になんとか座布団ヒラメを………

 

夜にはまだ寒い季節。もう少しだけ、平物狙いを頑張ってみようと思う。

 

 

【釣果】

ヒラメ ×2