あごひげりゅーごの一魚一会

北海道の大自然で釣り三昧しているあこひげアングラーです。Twitterやってます。→@higeryugo

2021年6月22日積丹半島古宇郡泊村兜千畳敷ヒラメ

とにかく磯に行きたい。サクラマスシーズンを終えすっかりと磯中毒になってしまい私は飢えていた。薄暗い内から磯へエントリーし明るさが増していくあの光景。

私は磯へ行く...。

 

 

 

そうして辿り着いたいつものお気に入りの余別にある貸し切り磯。ここは常に人が居らず気持ち良く釣りが出来る。まだ真っ暗な内に到着しゆっくりと準備をする。ウェーダーを着込みいざポイントへ歩みを進めると見えてくるのは白波。

 

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「あれ・・・波は0.4m予報では・・・」

 

いざ見てみると0.8mはあろうかといううねり。とりあえずポイントへ向かうもたまに水飛沫が足元へかかる。釣りができない訳ではないがこれから満潮となることもあり落ち着かないので移動する事とした。さようなら貴重な朝マズメ。

 

 

そうこうして辿り着いたのは積丹半島を西側から南下した兜千畳敷。超有名スポットだ。ウェーダーを着たまま運転していたのですぐに車から降りてエントリー。

一等地付近は青物狙いのルアーマンが占拠していたので人が居ないところまで歩きエントリー。

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まずは31gのスティック型シンカーにオフセットフックを付けフリーリグで底を探る。どちらに投げても砂・砂・砂。手前5mまで磯がせり出しているがその先はずっと砂地。たまーーーに飛び根があるが特に気にするほどではない。

 

このフリーリグで用いるスティック型シンカーだが友人に勧められ今では愛用している。泳がせて良しネチネチ探って良しそして根掛かりが本当にしなくなるのでビギナーの皆様にこそオススメしたい。

 

私はタングステンは使用していないがこれで十分だと感じる。底を探る時のポイントはテンションを抜かないこと。テンションを掛けてフォールさせれば岩の隙間に落ちたとしてもそのまま上げると大抵抜ける。それでも抜けない場合は竿の角度を変えて立ててやれば大抵抜ける。

そしてフリーリグはスイミングからのテンションフォールやリフト&フォールの際にシンカーに追従する形で落ちていき、シンカーが底に付いた後はゆらゆらと落ちる。テンションフォールで有りながらまるでノーシンカーの様にフォールをしてくれるのがポイント。

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オススメのリグの解説が長くなったが底の状況が分からない場合はまずこちらのリグで探ることをオススメする。いきなりアシストフックやトレブルフックなんて投げたら貴重な朝マズメをリーダー結んで終えてしまうからね。そんな僕はポイント移動で潰したんだけどね?

 

 

底を探り終え反応も見られないためルアーチェンジ。個人的に定評のあるジャクソンクイックセットのたべごろバナナ。名前が可愛い。

 

こちらも幅広く誘ったり底から少し浮かせてただ巻きしたりするも反応なし。

もう少し粘ろうかとも思ったが、飛距離がそれほど出ないために手前5mのせり出した岩盤に引っかかりそうで気になってしまう。

 

その為に飛距離を出そうとメタルジグへチェンジ。

 

ジグパラサーフのピンクキャンディ35gを選択。

 

日頃のストレスをルアーに全てぶつけるかのようにキャスト!ひたすらキャスト!磯から大海原へメタルジグをフルキャストするのは本当に気持ちいい・・・。でも水深もあるせいでフルキャストして底に付くと200m巻いたPEの下から下糸がチラ見えしている。やや不安。

 

誘い方としてはブレードが付いたメタルジグでの早巻き&フリーフォール。ワームでネチネチ攻めても出てこなかったので遠くのヒラメへ幅広くアピールするのと、もし通したラインにヒラメが居てワームを喰わなかったとならリアクションバイトを誘発する必要があったのでその様なアクションをすることにした。本当はアタリの取りにくいフリーフォールは好んではいないのだが、手前のせり出した岩盤までにできるだけ多く誘いたいのとフラフラと落ちるフリーフォールで魚を寄せるためにフリーで落とした。

 

早巻きは1秒間にリールを1回転半~2回転。それを5回巻きフェザーリングしながらフリーフォール。底に落ちるまでをカウントしおおよそ記憶することが重要。魚は底に落ちてからしばらくそのままだと興味を失ってしまう。

なので底を取る(ライン放出が止まる)→ラインを巻き始めるだと魚が見切ってしまう可能性がある。おおよそのカウントを覚えて置けば着底と同時に巻き始めることができるのでそれをしっかり守りながら探る必要がある。

 

・・・ただこの誘い方は忙しい。ベイトリールだと楽なのだろうが私はスピニングリール。5回巻いてベールを倒し、着底と同時にベールを起こし、すぐに巻き始める。これの繰り返し。慣れぬ間は忙しくとても面倒だが慣れてしまえば感覚的にできる。

ただ慣れてくると慣れてくるとでフェザーリングをしてラインが1周手に触れるのと、着底までのカウントがごっちゃになって訳分からなくなる時がある・・・。仲間はいないだろうか・・・。

 

 

そんな面倒なアクションで探り続け30分くらいが経過した頃にガツン!と何かに引っ掛かる。思わずフッキング。

 

・・・もまるで動かない。

(こんな砂地で根掛かりかよ~。飛び根かなんかかな・・・。)

がっくりとして竿の角度を変えまた竿をバシンバシンと何度か立てる。

 

すると、突然鳴り出す金属音。そして鳴りやまない。

 

魚であった事に困惑しながらも恐らく5秒くらいはそのまま耐えていた。何とか収まったファーストランに安堵しつつファイトを開始する。

 

が、竿が折れそうになるまで立てて寄せようとするが全く魚が動かない。3秒で10cmくらいしか動かない竿先。「嘘でしょ?」そう心の声が漏れながらもじっくり寄せるが少し寄せたと思った頃には鳴り出す金属音。

最近だとオフショアで86cmのタラを釣り上げたがあれよりも感じる魚のトルクと重量感。突然潜り出すこのヒキはヒラメのそれであるが、この重量感とトルクは鮫でも掛かったのではと感じるほどだ。

 

毎回必ずメンテナンスする1.2号のPEラインとしっかりとFGノットで結束した22lbのショックリーダーを信じてゆっくりと寄せていく。少しづつ魚も弱まってきたはずではあるが、岸に寄ると突然潜り出すヒラメ特有の潜り。

 

更に何を思ったのか斜め方向にも潜り出し始めた。

これを止めずに寄せられなかったのが敗因。そうラインブレイクしてしまった。

 

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赤い線の部分は特に水中の岩盤がせり出している。

 

寄ってきたと同時にそこにラインが掛かった感触。すぐに立ち位置を変えるべく反対側の磯場にジャンプして引きずり出そうとするが竿先は軽くなってしまった。

 

先日の古平川河口でのサクラマスと同じくまた大物をバラしてしまった事にもはや絶望を感じて嘆く・・・。

もっと「リーダーを長くしていれば」とか「あの岩盤に掛からぬように立ち位置を変えておけば」とか色々な反省が頭をよぎる。せめて魚の姿だけでも見たかった。

 

私はずっとこの記事を書くまでヒラメだったと思っているが、今こうして思い返すと魚種としては2種類。70㎝オーバーの座布団ヒラメ or 大型エイのどちらかだと思う。

 

エイの可能性も否定できないのがなんとももどかしいところではある。本当に姿だけでも見たかった。

 

次はリベンジしてやる。

 

 

【釣果】

ヌシと戦った経験値