あごひげりゅーごの一魚一会

北海道の大自然で釣り三昧しているあこひげアングラーです。Twitterやってます。→@higeryugo

2021年4月23日積丹半島神恵内古宇川河口→積丹町余別町サクラマス

普段は暗闇の中に頭から伸びる光の筋を頼りに足を捻挫しながら岩場に座り込み一人寂しく日の出を待つ...。そんな古代人が太陽を神と崇める気持ちを理解できるぼっち釣行ばかりの私も、今回は仲間と釣行!

 

 

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エントリー場所はここ。現在とは河口の形か変わっています。

 

 

真っ暗な内から釣り談義でもしながら皆で日の出を待ちましょう!ということで当然気合が入る。

前回の釣行時の最後にPEラインに劣化が見られたため、ラインも新調。

 

日頃はピットブル1.2号の4本編みを愛用していたが、ここ最近のラインブレイクの経験からすがる様に8本編みへ。12本編みではないのがポイント(ただの節約)

ちなみにショックリーダーは(確か)これ。フロロの7号。

今までは操作性を考えるばかりにもっと細いショックリーダーを使っていたがこればっかりは仕方ない...。とはいえ結論はワームを扱う際には4号と7号の差は歴然だがハードルアー全般ではそれほど大差はなかった。玄人ぶってすみません。

 

さておき

そんな訳で気合は十分。それに反比例して睡眠時間は不足。

自宅を出発したのは22時頃。のんびりとYouTube宮川大輔のすべらない話集を聞きながら神恵内へ到着したのは0時半頃。(竜神岬の駐車場等詳細は前回の記事を参照してね)

 

駐車場に差し掛かると見えて来たのは人・人・人...。え、えぐい。

「まさか私のブログ効果か!?」とそんな訳も無く、到着時点で既に磯にはヘッドライトの灯りがチラホラ。とにかく仲間と合流し詳細の情報交換。

 

どうやら前日の話では磯から河口へ移りつつありサクラマスも遡上モードに入っているらしく、サーフや河口のテトラ帯付近でも釣れているようだった。

遡上モード(勝手に名付けた)に入ったサクラマスは鮭の様になかなか口を使ってくれなくなる。今シーズンの古宇川の魚影はかなり濃いが苦戦は間違いなく神恵内からの移動も考えたが、仲間3人で車も3台と駐車場の事も考えるとスペースがあるここで朝マズメを迎えようとなった。サーフはまだ誰も入っていないので2時頃まで就寝。

 

珍しくかなり眠たい状況だったのでしっかり爆睡。そして仲間の電話で目が覚める。すぐにスタンバイしてサーフへエントリー。

 

この日は桜も咲き始めた季節とは思えない冷え込みで気温は2度。暖かい日が続いていたので油断していた。寒さに耐える為に身体を動かしながら仲間との釣り談義に花が咲く。花が咲くどころか男3人で涙を流しながら爆笑し気が付いたらあっという間に黒一色であった空が白みがかり気の早いアングラーから風を切る音がし始める。

落ちている流木に火を付けそれを囲みアルコールを飲みたい気持ちにも駆られたが、4時から私もサクラマスを追い掛ける事とした。

 

私が朝イチに使うルアーはどんな状況であれジャクソン社のアスリート14ssのマズメカタクチ(北海道限定カラー)

 

 

これはサクラマスの実績も有り、アメマスからの反応も良く何らかのリアクションを貰えることが多いため朝イチの状況確認に良く使うルアー。

釣具屋の店舗にもあると思うのでぜひ使ってみてほしい。

 

 

 

~2時間後~

 

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えっ?と思った読者も多いと思うがこれが現実...。

川の流心から奥ではバシャバシャ跳ねているが、そこに何とか届いてもリアクションは無く周りも釣りあげていない状況。朝マズメを終えたタイミングで移動を検討し始めた頃、

 

「乗った!」

 

と隣から声が。仲間の竿が大きくしなっている。

最初はやけに大人しいファイトであったが手前に来るに連れ走り出し見て分かるサクラマスの引き方をしていた。YouTuberではないが「動画の撮影しなきゃなー」と言いながらGoProの電源も入れてないだろうと予想しスマホで動画を撮影。年下ながら冷静なファイトはベテランアングラーの風格を感じた。

 

ジグミノーで流心の奥(漁港側)へ飛ばし流心付近で食って来たサクラマスは約55cm(うろ覚え)有り、しっかりと体高のあるとても綺麗な魚体をしていた。

私もそれを聞きジグミノーへ変更。同じ様なアプローチをする。ただ巻きや流行りのジャークでは無く流心に差し掛かる前にフラフラと泳ぎ僅かな間だけテンションフォール。フラフラした泳ぎでサクラマスに追わせ、テンションフォールで川の流れに流された瞬間に喰わせる。そんなイメージ。

 

まぁ結論は釣れなかったんですけどね。まるで上手いかの人の様に語ってすみません。

 

その後、寒かった朝を終えるかの様にようやく日光が身体を温め始めた9時頃。河口付近でミノーを操っていたもう一人の仲間のヒット。こちらもボチボチのサイズ。

 

普通であれば私も頑張るべきなのだが...。「口使わないよこれ」と諦め気味に暖かくなってきたゴロタサーフでおにぎりを頬張りお茶を愉しむ。老後の自分が見えた気がする。確実に魚は豊富なのだが遡上モードのサクラマスなので口を使う事はほぼ無いだろうと判断しのんびり過ごしていた。

 

そうして眺めていると河口付近のジャークマンにヒット。尾びれにミノーが掛かっている。そしてその後にもそのジャークマンにヒット。背びれ辺りにミノーが掛かっている。まぁそういう事ですな。その後に入っておっちゃんなんて明らかにジャークのペースが速いし...。

 

そんな中で一緒に釣りをしていて同じ様に見られるのが嫌なのでシングルフックのメタルジグのただ巻きだけに切り替え少し粘るもリアクションは無し。仲間が釣ったサクラマスをなんと頂ける事となりお土産を確保。とても嬉しい。

 

 

そんな訳で帰宅。

 

と、いつもならなる所だが、仲間が夕マズメもやると。それならボウズの私も乗っかるしかない!と疲労困憊の身体に鞭を打ち早速移動。二人いた仲間の一人は帰宅する事となりもう一人の仲間と二人で移動となった。

 

泊のセイコーマートでホットシェフのかつ丼を購入し、到着した駐車場で14時まで仮眠を取る。暑くて目が覚めてしまったが起きると快晴で穏やかな海。海での昼寝、ハマりそう。

 

余別の磯へエントリー。ルアーは同じくアスリートのグリーンバックイエロー(北海道限定カラー)

 

 

今シーズンは緑系のルアーばかり実績がある。私が常にストックしているミノーは、上記のアスリートの14ss北海道アカキン、マズメカタクチ、グリーンバックイエロー、カタクチ、パールピンク、17ssvサヨリの6種類。後は魔界で誘惑に負けたミノーももちろん入っている。

 

メタルジグはエンドウクラフトのダントがメイン。これは鮭釣りの時にサモメタを愛用しており、仲間に教えて貰ったメタルジグ。実績も有り特にスローリトリーブでもしっかり泳ぐのでとても気に入っている。

 

 

そして必ずどの場所でも最初に投げるのは読者の皆様は分かっているであろう、そうアスリートのマズメカタクチ。

 

実は誘い方もローテーションで決めている。

ジャークを10投→ただ巻き&トゥイッチを10投→ただ巻きを10投げ→ルアー交換 という流れにしている。

正直なところサクラマスは回遊待ちの運要素が強い釣りとも考えているが、「目の前に居る」と考えて釣りをしていた方が飽きが来ずに楽しいので色々と探っているつもりで試しながら釣りを楽しんでいる事が多い。

 

すっかりと前置きが長くなったが、マズメカタクチのジャークからスタート。と言いたいところだがロストしていた為、グリーンバックイエローでスタート。

 

ジャークで海中を探るとどうやら奥は左側に潮が流れており、手前は右側へと流れている。潮目はかなり沖だがしっかり沈ませてからルアーを動かすと潮が効いている感じも伝わってくる。潮が効いているせいでジャークだけをしているとスラッグが多く出てしまうため2投目からは5回ただ巻き5回ジャークとアクションを変更する事にした。

 

 

3投目

ルアーをキャストし5カウントしてしっかりと沈めただ巻き&ジャーク。

「潮の流れが変わっているところで出てきそうだなー。しかし快晴で気持ちいいなー。」

 

なんて暢気に構えていると突然ドンッ!とひったくるアタリ。アタリというか突然走り出した。

「うおっ!」

と声が出て合わせて突然鳴り出したドラグ。

 

突然の出来事にかなり驚いたが完璧に判断できるサクラマスの引き。

 

喜びを隠せずにファイトしていると少し離れた仲間が私に気付く。

 

「え!?きてるの!?」

顎髭「結構でかいかも!」

「待って!すぐ行く!」

 

と急いでルアーを回収している。いつもぼっち釣行なのでランディングが最も難しいのだが、仲間が居るとなんとも頼もしい。

 

思ったよりも重量感が有りトルクを感じさせる泳ぎ。そこそこの良型を感じる事が出来て目の前には隠れ根があり沖は水深もあるので、沖で体力を削らせる為に少しだけドラグを緩め泳がせることにした。

 

前回や前々回の様にラインブレイクを感じさせる要素が少ないため、十分にファイトを愉しむことができた。怖いのはサクラマスの特徴である柔らかい口での口切れだが焦って取り込む必要が無い場所では、焦らなければランディングまで持ち込める確率はかなり高いと思う。

 

そうしている間にランディングネットを持った仲間が到着。ランディングに入る事とした。

 

 

...が、手前に来てからめちゃくちゃネットから逃げる。「体力削っておこっと」とか余裕を感じさせながらも実は私も焦っていたのかもしれない...。

 

良く慣れぬ方がやりがちなのは糸を巻きすぎて海面まで頭を出し過ぎてしまい、海中の浮力が無くなった状態で暴れて起きる口切れ。そうならないように手前へ寄せる。

海面ギリギリまでは寄って来るもののネットを見ると逃げる。これを繰り返すこと3度。焦らずに泳がせながらタイミングを見計らっていたが、波が引いて大きな波が来るのが見えたため、それを利用して抜き上げることを決意。

 

顎髭「あの波でぶっこ抜くわ!!!」

 

仲間「止めた方がい おりゃー! ←自重しない顎髭

 

と仲間の静止を無視し波に乗せ磯に上げる事に成功。

引き波でさらわれないようにそこで仲間がネットイン。無事に釣りあげることができた。

 

釣りあげたサクラマスを横目に仲間とハイタッチ。仲間って...いいね...♡

 

その後も「良かったー。あとりゅーごさん釣れたら全員釣れたことになるからなんとかして釣って欲しかった。」「あー、良かったー。」「3投目で釣れるとかマジでないっすよ!」「ランディングマジで緊張したー。」と喜び持ち上げ続ける仲間。いい奴かよ。出世間違いなし。

 

確かに仲間3人でサクラマス釣行に出て、全員がしっかり結果を残すって事はなかなか難しい事だろう。

 

いつもはぼっち釣行なので自分で釣り上げたサクラマスかもしれないが、このサクラマスは仲間である彼に釣りあげさせて貰ったサクラマス

 

今シーズン7本目となったがいつ釣っても嬉しい。今回も目標としている60cmアップの板鱒とは及ばず56cmであったが、今まで釣りあげた中でも本当に嬉しい一匹だった。

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感動もさておき、なんせ3投目でのヒットだったのでもしかすると爆釣モードかもしれない!

 

と、早速釣れた魚を血抜きしストリンガーへ掛けすぐに釣り座へ戻る。しかし現実はそう甘くはなくその30分後に仲間が小ぶりなサクラマスを釣りあげ、日が傾きかけてきた頃に帰路へ着く事となった。

 

帰りは素晴らしい気持ちで素晴らしいドライブ日和のコンディション。

椎名林檎の丸の内サディスティックが「海岸ドライブに合うな...」と感じながら積丹半島の絶景を見ながら。

 

身体は疲労したが眠くなることも無く無事に帰宅した。

今シーズン楽しませて貰った神恵内ももうシーズン終わりかな?次はどこ行こうかな。

 

 

【釣果】

 

サクラマス 56㎝

仲間に貰ったサクラマス×2

仲間と魚を釣り上げる喜び