あごひげりゅーごの一魚一会

北海道の大自然で釣り三昧しているあこひげアングラーです。Twitterやってます。→@higeryugo

2022年1月6日岩内ホッケ→積丹アメマス

2022年の釣り初め。

天気も良く風も無い。波はぼちぼち。絶好の釣り日和に恵まれた。

 

この日はTwitterで知り合った蘭さんと初釣行!

新年一発目の釣りで天候も良好という事でワクワクが止まらず、持病の遠足前の小学生症候群を発症し相変わらず眠れない…。

 

って事で寝る事を諦め深夜に出発し、5億年ぶりのナイトロックを楽しむこととした。

場所は積丹半島の西側の付け根、岩内港旧フェリー埠頭。

 

 

 

良型のソイでも釣れたら持って帰ろうとウキウキしながら準備をし、ライトゲーム用のタックルで挑む。Lクラスのロッドに10gのシンカーをフリーリグで。ワームは個人的鉄板のJACKALシザーコームの3インチ。

このワームは本当に釣れる。もう何でも釣れる。見た目は何を模しているのか分からないのだが、多毛類にも甲殻類にも何なら小魚にも見えるのではないだろうか?と思うくらい釣れる。仲間はこれでヒラメも釣っていた。

 

 

とりあえず軽くキャストしゆっくり沈める。底をズル引きさせて砂埃を上げ魚を誘うと、すぐに出てきてくれた。Lクラスのロッドをグイグイ引っ張り上がってきたのは、そうロックフィッシュ。

 

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ロックフィッシュ…?

 

ではなく、定番ゲストのホッケさん。ここはホッケ釣りのメッカでもあるので撒き餌に集まっているのが夜にも残っているらしい。

その後も3~5投に一匹くらいのペースで飽きない程度に釣れてくれた。思ったよりサイズが良いのでお土産にしようかとも思ったが時刻は深夜0時。今持ち帰っても鮮度が悪くなるであろうから、大人しくリリースした。

そうして1時間程度ロッドを振り、ある程度満足したので仮眠をして朝に備える事とした。軽く釣りをしたことで満足したのか、すぐに眠りに入る事が出来た。

 

そうして2時間程仮眠を取り、仲間の蘭さんと釣り人お決まりのスポット、泊ローソンで合流。そのまま神恵内の龍神岬へと向かう。

 

こちらはサクラマスのメッカでもあるがアメマスの魚影も濃い。というか昨シーズンは1回の釣行で60cm以上のアメマスを3本も上げており、期待できるポイントの一つだ。

またここはエントリーに少し距離が有り冬場は特に大変だが、その分ロケーションが良く(人さえ多くなければ)とても好きな磯の一つ。

薄暗い中、時に凍った岩を避け、上がった息を整え、滑り転びそうになりながらもポイントを目指す。

 

そうして着いた磯はやはり最高。

このロケーションを眺めながらコーヒーでも…となるのを抑え、早速キャストを始める。使うルアーはJACKSON Athlete+14VGのアカキンから。潮の効き具合を確かめながらジャークから始め、トゥイッチ、ただ巻きと試していく。

 

 

 

~1時間後~

 

 

まぁそんな上手くはいかない事もある!

 

周りには我々以外に4名のアングラーが居るのだが、見ていたところノーフィッシュ。

蘭さんさんと作戦会議。もちろん回遊を信じて粘る選択肢もあったのだが、なんか可能性を感じない…。たまにこういう時ありますよね?

朝マズメの半分を捨てまた割と過酷な磯歩きをしなくてはならないが、仲間をアテンドする以上、どうしても釣って貰いたい。ぶっちゃけ一人ならもう少し粘って帰宅していたであろうが、釣らせてあげたい気持ちが強く移動を決意した。

 

 

そこから車を走らせ先日の実績があるポイントへ到着。

 

早速、蘭さんには魚が溜まりやすいポイントと誘い方、そして注意点を伝え、キャストして貰う。

「これで釣れてくれたらいいな…」と思っていながらホームとも言えるロケーションを楽しみつつふと周りを眺めると、ロッドを大きくしならせファイトしている蘭さんの姿が!

 

そのファイトを見るとどうみてもデカい。なんなら蘭さんの焦りが伝わってくるほどにデカい。スマホで動画を撮影しながら見ていると上がってきたのは60cmの十分大型と言えるサイズの本命アメマスだった。

 

「根掛かりかと思った~」と笑顔になっている蘭さんを見て一安心。

よし後は俺が釣るだけだ!とロッドを握る手にも思わず力が入る。

 

 

そして大きくしなるロッド!

蘭さんのロッド!

 

「いやマジで?」と思いながらも、蘭さんは51cmのアメマスを2本追加し、合計3本。私は0本。

 

あれ…?

 

 

 

なんかこう、釣ってくれたのは本当に嬉しいのだが、ここまで来るともう私も釣るまで帰れない。疲労し曲がってきていた腰を伸ばしなんとか頑張ろうとするも…

釣れない…

 

大潮であり良く効いていた潮もすっかりと止まってしまい、また潮が動き始めるまで休憩を挟む事とした。

 

14時頃からまた潮が動き出し日没は16時。蘭さんも残業にお付き合い頂ける事となり残り2時間を頑張る事とした。

 

買ってきていた食事を取り再び仮眠。14時少し前に目が覚めゆっくりと準備し再びエントリー。

また同じくルアーは14VGで始めた。

 

先ほどとは潮を動きが異なり隠れ根が点在しているポイントな事も有り、潮がぐるぐると回っている。そのせいもありミノーがしっかりと動かせない。

14VGに見切りを付け個人的鉄板のAthlete14ss マズメカタクチへとルアーチェンジ。こちらのミノーはやはりしっかりと動いてくれた。

 

「この動きなら魚が回遊してくれたら絶対に釣れるはず」

そう己を信じてキャストを続ける。

 

その時は早くにやってきた。再開してから恐らく20分程度。

アメマスはサクラマスと比較するとフォールでの反応がとても良い。サクラマス狙いではテンポ良くジャークを繰り返すが、今回はアメマス狙い。5~7回からジャークしたまに1秒フォール。

 

ジャーク、ジャーク、ジャーク、ジャーク、ジャーク、ジャーク、フォール…

 

ジャー ドフッ!!!

 

「よっしゃ!き… あれ根掛か…魚だ!」

 

本当に大型アメマスだとこんな感じ。昆布にでも引っ掛けたかと思うくらいの重量感で一瞬根掛かりかと思い不審に思ったタイミングで急に走り出す。

 

前回の64cmのアメマスもなかなかの走りを見せてくれたが、今回のアメマスはもっと凄かった。ファイトの初めこそ特有の暴れる動きでなかなか寄らないながらもゆっくりと寄せ始めていたが、途中でそれほど緩くはしていないドラグが5秒ほど鳴りやまなかった。

これには私も動画を撮影してくれていた蘭さんも「マジ!?」と声が漏れるほど。それが止まったと思ったら、次は横へのラン。

その走った先には根が有り…もう嫌な予感せず、反対側に無理矢理引っ張る事も考えたが、この重量感を考えると無理に引っ張るよりは合わせてそちらへ自分が移動し、短期決戦を挑んだ。

 

自分からアメマスに寄っていき、ゆっくりだが確実に近付いてきた魚を波に乗せ更に寄せていく。とうとう見えた魚の姿を大きい波が来たタイミングでそのままサーフへ打ち上げる。

 

思わず「でっか!」と声が出て上がってきたアメマス。しっかりと口でミノーのフロントフックを喰っていた。

個人的にはミノーでフロントフックを使わせる事がとても嬉しい。しっかりと食わせた!と感じるからだ。同じ方いないだろうか?

 

 

 

 

上がってきたアメマスは前回と同等サイズであろう64cm。

目標としている70upにはまたも届かないが十分に満足できるサイズだ。

 

もうこの1匹を釣ったことで大満足…。

しばらくロッドも振らずに蘭さんと談笑していたり、赤くなっていく水平線を眺めていたりと、真冬では珍しい落ち着いた積丹を眺めてゆっくりと過ごしていた。

 

太陽が海に収まったところでタイムアップ。真っ暗になる前に帰路へ着く事とした。

 

結果としては、蘭さんは60cmを筆頭に50cmを2本、私は64cmを1本とお互いにとても良い新年初釣行となった。こうして仲間をまた悪い道へ連れ込んだ事に満足しつつ、目標とする70upを目指しまた共に釣りに行くことを約束しすっかり暗くなった積丹に別れを告げた。

 

次はいつ行けるかな。

 

【釣果】

 

アメマス 64cm